風呂を想う。

 

『風呂』

疲れた。重々しい身体を風呂場まで引きずるように歩く。

あぁ、俺の身体はこんなに重かったのか。

汚れた服を脱ぎ捨てると、貧相な身体が顕になる。

水が溜まって湯気が天井まで伸びている。見るからに暖かそうで、身が休まる思いがする。

きっとこの湯船に浸かれば、疲れも取れて明日を生きる活力が、またこの身に宿ることだろう。

さぁ浸かろう。はぁ~きもちい~・・・ビバ風呂!

風呂に入った人の気持を表す言葉で、生き返るというのがある。

これは死んだように疲れた身体から、発せられる言葉のように思える。

身体が話しているかのようだ。頭と口が話してるはずなのに。

ともあれ、気分は安らかで、身も心も回復していくのを感じる。

風呂・・・身と心のオアシス。疲れという負を払拭する聖者。

ただどっしりと構えて、僕を待ち受けている。暖かで、甘い眠りへと誘ってくれる寝所の案内人。

毎日会っても飽くことのない、その魅力。あぁ・・・愛おしきかな風呂。